ペットボトル


ペットボトルは
ひねっても つぶしても
たたいても なぐっても
こわれない


素手だとまったく
歯がたたない


多少 へこもうが
多少 傷つこうが
ちゃーんと役目を果たす
ペットボトル


ふたを閉めていれば
圧力があるから素手で壊すことは
できない
たたむことすら
できない


ペットボトルはとっても丈夫
丈夫なだけじゃない、優しさもある
自らをへこませて他者を守る


ペットボトル―
君は、僕らの目標だ

この詩はそれなりに気に入ってる詩です。なぜペットボトルに着目したのか、その発想がいいなあ、と思っています。
ただ、この詩も前回の詩と同時期に書いたんだろうな、と思うのは、結局強さを渇望しているからです。「強く在る」事って、私にとっては大事なんだな、と改めて思いました。(2014.2)